

コバルトーレ女川にとって今季のホーム開幕戦となる東北社会人リーグ1部第11節が19日午後1時から、石巻市開成のセイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)石巻市フットボール場で開かれる。新型コロナウイルスの感染防止に伴い、今節も試合はリモートマッチ(無観客試合)となるが、選手たちは地元石巻地方の期待を追い風に今季初勝利へ向かう。
コバルトーレは前節、昨季の東北2部南を無敗で制して昇格してきた仙台大学サッカー部の2軍チームであるFC.SENDAI.UNIVに対し、2-2のまさかのドローに終わった。雨天によるピッチコンディションの不良もあったが、条件は相手も同じ。前半こそボールを支配して優位に進めて好機も生んだが、後半にはロングボールを多用する相手に苦戦し、立て続けに2点を奪われる苦しい展開となった。そこを救ったのがMF嶺岸祐介と、仙台大学出身のMF高橋晃司。この二人のゴールでなんとか同点に持ち込み、わずか9試合の短期決戦での制覇へ絶対に許されない敗戦をまぬがれた。
そして、今節は昨季の東北2部北を制した同じく昇格組の大宮サッカークラブ。前節のFC.SENDAIとのドローを価値のあるものにするためにも、この試合は絶対に勝ち点3を得なければならない。対する大宮は前節でコバルトーレと優勝を争うことになると予想されるブランデュー弘前FCと対戦。この試合で弘前は大量6得点を挙げての完封試合で大宮を圧倒しており、いわばこの試合が今後を占う試金石にもなりそうだ。
この1週間、コバルトーレには朗報も飛び込んできた。JFL昇格時に主力として悲願達成に貢献したMF黒田涼太と、FW野口龍也が相次いで復帰。当時のコバルトーレサッカーを知る2人が蒼きユニホームまとい、ピッチを駆ける姿が再び見られることになった。野口は早速、今節から出場が可能。あの有言実行ビッグマウス男のゴールも今後の楽しみになりそうだ。
待ち望んだホーム開幕戦の今節こそ、勝利の吉報が待たれる。ホーム、ホーム、ホームだど!大漁得点で歓喜をもたらせ!