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  • 2020/06/02

アジリティトレーニングについて解説!!

アジリティトレーニング

アジリティとは状況判断(反応、判断)が加わった減速、方向転換、加速の局面の事です。

このアジリティ向上のためによく使われるのがコーン等を使った判断を伴った方向転換ドリルになります。*判断が伴わないとアジリティではなく減速、方向転換、加速となります。

減速時は進行方向と逆方向(もしくは下よりの逆方向)への体重移動とステップワークにより瞬時に減速することが求められます。

方向転換時(判断あり)は減速の終盤時に状況に応じた進行方向へと体重移動と足を押し出すことにより目的とする方向へ最短で向きを変えることが求められます。

加速時は方向転換時の進行方向への体重移動維持と足を押し出すことを連続的(数歩)に速く行い瞬時に進むことが求められます。

前回までのブログでこのように紹介しましたが、今回は分解して解説していきます。

*私が指導する場合においてのポイントなのであくまでも参考にして頂ければ幸いです。

あくまでも身体的能力の向上なので必ず競技力が上がるというものではありません。

その競技の状況にあった減速、方向転換、加速を出来るように移していく必要があります。

足の運び、接地の仕方は前回のクイックネストレーニングについて解説を参考にしてみてください。

アジリティトレーニングとお伝えしていますがここでの解説は状況判断を除いた、減速、方向転換、加速に分解して解説いたします。(これを参考に必要に応じて状況判断の要素を加えて頂ければ幸いです。)

姿勢

減速時、方向転換時、加速時ともに脚の動きは変わっても股関節から肩もしくは頭までを一直線に保つ

姿勢から繋がる全体の注意点

猫背

身体が丸くなることで肩や背中などの上半身の動きを作り出す場所の動きが制限され、身体をより早く動かす為の上半身の動きが作れない。

股関節も同様に身体が丸くなることで動きの制限が起きるため減速時に必要な脚の上下の動き、加速時の脚を押し出す動き、足首の引き上げなどが制限され身体をより効率的に動かす為の筋肉に力が伝わらない、地面からの反発力が受けづらく動作の効率も上がらない。

重心(体重が一番のる場所)

体重のかかり方がどこかに偏ってしまうことで360度への対応が難しくなるので動作中も重心位置が身体の真下に来るように心がけましょう。

*方向転換時や加速時は進行方向に向かって身体を傾けてください。

減速(または止まる)

速度を落とすために進行方向と逆方向(もしくは下よりの逆方向)への体重移動とステップワークを入れる。

*事前のステップワークは省いています。

最後から二歩目の足で減速が完了している状態にする。この写真では右足に注目してください。

そして次の一歩で止まるのかスタートをするのかは状況によるが重心を真下に置き360度対応しやすい状態にする。この写真では左足に注目してください。

横向きでの減速パターン

方向転換

減速の終盤時に状況に応じた進行方向へと体重移動(身体の傾き)と足を押し出すことにより目的とする方向へと向きを変える

*ここでいう方向転換では向きを変えることが目的ではなく少しでも早く向きを変え加速につなげるもしくはその状況に合わせた身体の向きを作ること。

*ここでは決まった方向にスタートをきっているが状況次第ではこの瞬間にまた減速動作に入る状態を作る場合もある。

加速

方向転換時の押し出しの一歩目から素早く二歩目を着ける。

出来るだけ二歩目の高さを低く保ち身体が上に浮かないように進行方向へと傾けます。

身体が上方向に上がり浮いた状態になるとその瞬間は次の動きに対応できなくなるのと進行方向への加速が起きづらくなるので注目してください。

タイミング(リズム)

最終的に減速の足の運び方、身体の傾き、脚の押し出し、二歩目の使い方等のタイミング(リズム)が合う事でより効率的に素早く動けるようになります。

能力向上の効果

様々な競技において動作の切り替えが速くなる(素早く動ける、素早く動き出せる)ことで身体が地面から浮く時間が減り正確な足運びにより次の状況への対応が行いやすくなる。

上記に加え減速や方向転換、加速時のミス(タイムロス)を少しでも減らし最短最速での対応につなげられる可能性が高まる。(各競技の経験値や戦術等の部分も重要になります。)

アジリティトレーニングについてはここまで

次回予告 スピードトレーニングについて解説

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