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  • 2020/05/30

クイックネストレーニングについて解説!

クイックネストレーニング

クイックネスとは素早く動き出すこと(素早く身体を動かすこと)

このクイックネス向上の為によく使われるのがラダーやマーカーを使ったステップワークドリルになります。このメニューでは身体を速く正確に動かすことが求められています。

“速く”は(身体全体を使って)素早く脚を切り替える、脚を地面に着ける、脚を地面から離す、腕を振る(上半身でリズムを合わせる)、身体の状況(傾き)を変えたりすることです。

“正確に”は足の母指球と小指球のあたりで上から押さえるように力が伝わりやすい位置や目的とするところに脚を運ぶことです。

前回までのブログでこのように紹介しましたが、今回は分解して解説していきます。

*私が指導する場合においての内容なのであくまでも参考にして頂ければ幸いです。

あくまでも身体的能力の向上なので必ず競技力が上がるというものではありません。

素早く動ける状態をその競技へと移していく必要があります。

マーカーやラダーを使った一般的なステップワークドリルを例に解説します。

姿勢

身体は地面に対して垂直になるように

指先に強くかかりすぎないように注意。

姿勢から繋がる全体の注意点

猫背

身体が丸くなることで肩や背中などの上半身の動きを作り出す場所の動きが制限され、身体をより早く動かす為の上半身の動きが作れない。

股関節も同様に身体が丸くなることで動きの制限が起きるため必要な脚の上下の動き、足首の引き上げなどが制限され身体をより速く動かす為の筋肉に力が伝わらない、地面からの反発力も受けづらく動作の効率が上がらない。

重心(体重が一番のる場所)

体重のかかり方がどこかに偏ってしまうことで360度への対応が難しくなるので動作中も重心位置が身体の真下に来るように心がけましょう。

*速く走るためのトレーニングではないため身体が前に傾かないように注意しましょう。

接地の仕方

足首を軽く引き上げる。

足首を軽く引き上げたまま足の指の付け根から母指球、小指球の広い範囲で出来るだけ重心位置が偏らない位置へ地面に対して上から接地する。(踵は付けない)

*ステップワークのパターンにより接地位置が変わりますがその中で出来るだけ重心位置が偏らない位置へ地面に対して上から接地する。

足を地面に着けた際に身体のラインが一直線に維持されているような形になる。

つま先から、斜めから接地をしないように注意

接地からの切り替え

足を弾ませるように素早く地面から離すように引き上げる

反対の足は素早く足を地面に接地させる。(脚を素早く降ろす。)

脚の引き上げ

脚を上げることはあまり意識をしない。脚の引き上げを強く意識すると身体が沿ってしまったり動作が大きくなりすぎて素早く動かす事が行いづらくなります。

腕の振り方

肘を後ろに引くように振る

肘を引いた側の背中が後ろに動く

腕の振りが前だけにならない

タイミング(リズム)

最終的に腕を振るタイミング、足を弾ませるタイミング、脚を切り替えるタイミング等のリズムが合う事でより効率的に素早く動けるようになります。

能力向上の効果

様々な競技において動作の切り替え速くなる(素早く動ける、素早く動き出せる)ことで身体が地面から浮く時間が減り正確な足運びにより次の状況への対応が行いやすくなる。

アジリティ、スピードに必要な動きなのでアジリティ、スピードトレーニングの効果が上がる。

その他のポイント

*外に足を出すパターンでも、捻りが入るパターンでも接地の仕方は上から押させるように行いましょう。

クイックネストレーニングについてはここまで

次回予告 アジリティトレーニングについて解説

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